俳優の阿部寛さんが19日、名古屋市内で行われた主演映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督、27日公開)の舞台あいさつに登場。
この映画は東野圭吾原作の刑事・加賀恭一郎の活躍を描く「新参者」シリーズの完結編。
舞台挨拶に登場した阿部寛に関わる驚きの裏話は?
阿部さんは、個性の強いエキセントリックな役が多いですね。
「結婚できない男」の桑野信介役や、「トリック」の上田次郎役。
その役とはかけ離れた加賀恭一郎を初めて演じたのは8年前の「新参者」で。
その当時を振り返ると、
「心で捜査する真っすぐな刑事をやるのは、正直、すごく怖かったですよ。」
さらに、
「8年前にチャレンジ精神で(加賀役を)やったんですけど、こうやって8年続いて今日の日を迎えると思わなかった」と感慨深げ。
役を演じるのが怖かったとありますが、阿部さんの過去に、驚愕の事実がありますが、ご存知でしょうか?
もともと、阿部さんは「集英社ノンノボーイフレンド大賞」に応募し優勝し、雑誌「ノンノ」「メンズノンノ」のカリスマモデルとして活躍していました。
モデル人気絶頂時に、投資用にマンションを購入。
ところが、バブル崩壊による不動産価値下落。
さらに、自身の人気低下もあり、大借金を抱えるはめに。
数億円の大借金を抱えていた時期があったそうです。
2007年、ある映画の大阪での舞台挨拶にて、
「最近になり(バブル時代に作った数億円の)借金を返し終えた」と告白した。
約20年かけての完済であった。
189cmという身長はモデル時代は武器だったが、俳優としてはデメリットにもなることも。
「相手役の女性との身長差から、役を降ろされることも少なくなかったようです」
こうして仕事が徐々に減りだした阿部は、3年間ほど、パチンコで生計を立てていたそうだ。
今の人気からは想像がつきませんよね。
華々しいデビューを飾り、その後、人気が落ち、過去の人になった芸能人を取材する日本テレビ系のバラエティー番組「あの人は今!?」がありますよね。
パチンコで生計をたてている阿部さんは取材されたそうです。
そのことで、一念発起し再び役者への道へと舞い戻ることを決意。
「尊敬する高倉健さんが出演するドラマに自ら“名前の付かない役でもいいから出してほしい”と願い出て、演技の勉強をしたこともあったそうです」
そして、それまでの長身二枚目俳優から、実力派俳優へ方向転換。
2000年、仲間由紀恵と共演したドラマ「TRICK」では、劇中で自身のモデル時代の写真を自虐ネタとして多用するなど、徹底して三枚目の役を演じた。
人気俳優にも、壮絶な過去がありますね。
ただ、不遇の時代があっても、やはり、それを乗り越える決意や努力は想像を超えるものがありますね。
阿部さんは私生活でも、独身時代が長く、「結婚できない男」を演じていたが、本当に結婚できないのでは?と思われていたこともあったようです。
2007年に結婚した際に、会見で「結婚できない男」が結婚することになったと語り、笑いを誘うこともありましたね。
今後の活躍も期待しましょう。