ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指していた日本ハムの大谷翔平選手(23)の移籍先がエンゼルスに決まったと8日、代理人から発表された。
米27球団が大谷争奪戦に参加し、7球団に絞り込みがなされ、ついにエンゼルスに決定。
「競技人生の目標を達成のため、最高の環境」
としてエンゼルスに決定するまでのプロセスを解明していこう。
2013年からポスティングシステムでの移籍金の上限が決められ、米球団が日本球団に払う金額が決定の決め手ではなくなった。
そのため、米球団の熱意が決め手となる。
そこで、日本ハムが大谷の移籍を承認してから、大谷は全30球団に対して、環境面やサポート態勢の説明を要求。
27球団が参戦し、猛烈な争奪戦がスタート。
全てのレポートに代理人とともに、大谷本人が目を通して選定を進めたようだ。
まず、ヤンキースが脱落という衝撃の事実。
田中将大の獲得に成功しているヤンキースが最有力とみられていたが、一次選考でヤンキースが脱落する波乱。
7球団(マリナーズ、ジャイアンツ、ドジャース、エンゼルス、パドレス、レンジャーズ、カブス)に絞りこまれた。
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは大谷が西海岸で中小規模の都市を希望していていることを示唆。
大谷本人もロサンゼルスに渡米し、7球団の幹部らと、代理人と一緒に面談を行ったようだ。
日本人が成功するためには、過去の日本人の成功実績が求められる。
イチローがメジャーでの活躍の基盤を作ったマリナーズが、最有力候補として浮上してくる。
マリナーズの今年オフの最大の補強ポイントは先発ローテーション投手の確保。
そのため、大谷はどうしても欲しい。
ただ、大谷はイチローと違い、二刀流を希望している。
その点は、どうなるのか?
今回、大谷を口説き落としたエンゼルスだが、日本通のGMの存在を忘れてはならない。
大谷との「2次選考」の直接交渉に臨んだのはビリー・エプラーGMだ。
彼は、ヤンキースGM補佐時代の13年オフに田中の獲得に成功していて、日本の市場に精通している。
ある球団のスカウトは「エプラーはヤ軍時代から日本に行くたび、大谷のこと
をしっかり見ていた」と証言する。
大谷は「エンゼルスと真の縁を感じた」と言っていることからも、大谷のことを知り尽くしている人物から口説かれたのも決め手ではないだろうか?
大谷の他の選手への「気遣い」は米球界でも知られている。
移籍先球団の春季キャンプから、「大谷狂騒曲」が始まることはほぼ確実だ。
日本人メジャーが所属する球団に入団した場合、同僚になる日本人メジャーに集中しづらい環境をもたらし、結果的に迷惑をかける恐れがある。
このことを考慮すると、日本人選手が現在所属していない球団から。
この気遣いが決め手の1つと考えると、気遣いも世界クラスで感激ですね。
大谷の競技人生の目標達成といえば、メジャーでの二刀流の成功ですよね。
エンゼルスの補強ポイントは、先発ローテーション投手と左の強打者。
彼の起用法については、スーパースターとの共演を演出した具体的なものが提示されたのではないだろうか。
エンゼルスには、2人のスーパースターがいる。
1人はトラウトで、彼は2013年ダルビッシュを抑えて新人王になり、30本30盗塁の史上最年少達成。
もう一人はプホルスでMLBにおける最高の 打者の1人。
2001年のデビュー以降、2010年まで、打率300、30本塁打、100打点を10年連続で達成している。
具体案はこうだ。
先発ローテーションに入り1週間に数回はDHに入る。
その時には現在DHに入っているプホルスが一塁に入る。
トラウト、プホルス、大谷といった夢のクリーンアップである。
エンゼルス決定までのプロセスを紹介してきたが、大谷選手は27球団の参戦に対して、誠意をもって応えたように思える。
そして、悩みぬいた末に、エンゼルスに決まった。
過去、エンゼルスで活躍した日本人メジャーは長谷川滋利、松井秀喜、高橋尚成。
彼ら以上の活躍が地元でも期待されて、
松井秀喜獲得より100倍嬉しい。
とのツイッターも。
そして、日本の地から熱い応援が送られることだろう。
メジャーでの投手、打者としての二刀流の活躍に。
頑張れ!大谷翔平!