宮崎県の高千穂で起った殺人事件に大きな謎があります。
犯人は自殺した次男の飯干昌大さんなのでしょうか?
事件後、自殺しているので、最も怪しいのですが、殺害状況から疑問点がでてきます。
その疑問にたどり着いた経緯などを報告します。
宮崎県高千穂町の民家で世帯主の農業飯干保生さん(72)ら6人が殺害された事件で、妻実穂子さん(66)の遺体に激しい損傷がある一方、次男昌大さん(42)の妻美紀子さん(41)と小学2年の長女唯さん(7)の2人の遺体には目立った外傷がなく、首に絞められたような痕があったことが28日、捜査関係者への取材で分かった。高千穂署捜査本部は順次司法解剖し、死因の特定を急ぐ。
引用;共同通信
事件現場の家には、飯干保生さんの3世代で住んでいました。
出典:JNN
特に、事件のカギを握ると言われている次男が行方不明でしたが、近くの橋から飛び降り自殺をしたようで、27日、川から遺体が引き上げられ、次男の昌大さんと確認されました。
宮崎県高千穂町押方の農業、飯干保生(やすお)さん(72)方で6人が死亡していた殺人事件をめぐり、同町の五ケ瀬川の水中で見つかった遺体について、県警は27日夕、同居する次男の会社員、飯干昌大(まさひろ)さん(42)と確認したと発表した。6人が死亡したこととの関連を調べる。
出典;朝日新聞デジタル
では、まず、飯干昌大さんのプロフィール、顔画像から
名前 | 飯干昌大(いいほし まさひろ) |
年齢 | 42歳 |
住所 | 宮崎県高千穂町押方 |
職業 | 会社員 |
フェイスブックのアカウントを調査しましたが、本人の特定には至りませんでした。
検索結果をリンクしておきますので、気になる方はこちらへ。
ニュースの映像から、顔画像は
出典:NNN
飯干昌大さんの家族は、両親と妻の美紀子さん、長男拓海さん(21)、長女唯さん(7)です。
長男拓海さんは奥さんの連れ子のようです。
奥さんの不倫という説が1つあります。
昌大さんと妻の美紀子さんが不倫など夫婦関係でもめてもおり、近所に住む昌大さんの知人男性がここ数カ月間、仲裁していたらしい。
引用;AERA
もう一方で、昌大さんの不倫という説もあります。
次男が女性関係をめぐって妻とトラブルになっていたことも、捜査関係者への取材で新たに判明。
引用;朝日新聞デジタル
いずれにしても、夫婦間のトラブルには間違いないようです。
事件発生の前後の様子を時系列で整理してみましょう。
今回の事件は飯干さん6人家族と知人の松岡さんに被害が及んでいます。
24日~25日 | 飯干昌大夫婦と唯ちゃんが熊本・阿蘇への社員旅行に参加 |
25日15時頃 | 会社で解散 |
25日夜 | 松岡さんは家族に「仲裁に行く」と言い残して飯干さん方に向う。 |
26日朝 | 松岡さんの父親が「息子が帰ってこない。飯干さん宅はどちらですか」と住民に尋ねる。 |
26日朝 | 飯干昌大さん、無断欠勤。 |
26日10時20分 | 高千穂町外に住む飯干さんの三男から「実家に電話がつながらない」と県警に相談 |
26日11時すぎ | 訪問した県警の警察官が男性3人、女性3人の計6人の遺体を発見 |
26日午後 | 神都高千穂大橋のたもとにある駐車場に飯干昌大さんの軽自動車発見。 |
26日16時 | 五ケ瀬川で男性の遺体が、一部水没したうつぶせの状態で発見。 |
27日 | 遺体をひきあげ、身元を飯干昌大さんと特定。 |
では、この殺害は飯干昌大さんが単独で行なったのでしょうか?
そのことを考察する前に、飯干昌大さんと、松岡史晃さんのもつ人柄をみてみましょう。
松岡さんの評判はとてもよいようです。
近所の女性によると、松岡さんは1年ほど前に長距離トラックの運転手を辞め、父親とともにトマト栽培に本格的に取り組むようになった。
女性は「会うとあいさつをしてくれる気さくで良い人だった」と話した。
地域の消防団の活動に熱心で、班長として若い団員をまとめ、操法大会に向けた特訓にも力を入れていた。
消防団の先輩の男性(72)は「後輩からの人望が厚く、仕事もできる人だった」と残念がった。
引用;西日本新聞
また、72歳の男性による評判は
「最近結婚したばかりで夫婦仲も良かった。1週間前にあった地域の祭りでも、あまり飲めないのに最後まで付き合ってくれていた」と語る。
引用;毎日新聞
新婚だったようで、なぜ、この事件に巻き込まれたのでしょうか?
自殺を図ったとみられる飯干昌大さん(42)は、宮崎県五ケ瀬町内の木材会社に勤務していた。普段は朝6時ごろに出勤し、大型トラックで熊本や宮崎県内へ木材を配達する仕事を担当。自宅で筋力トレーニングをするなど体を鍛えていて、会社でも一番の働き手だったという。
社長は「普段は無口で、プライベートなこともしゃべらない人。仕事ぶりはまじめで、ショックを受けている」と話す。
引用;朝日新聞デジタル
人柄の良い人物像が浮かぶ中、凄惨(せいさん)な殺害の状況から、犯人は本当に昌大さんなのかなどを考えてみましょう。
凄惨(せいさん)な殺害現場の様子も明らかになってきました。
捜査関係者によると、寝室で飯干さんと次男の長男拓海さん(21)▽別の部屋で松岡さん▽風呂場付近で美紀子さんと次男の長女唯さん(7)--がそれぞれ倒れていた。男性3人には大きな刃物によるとみられる深い傷があり、屋外で倒れていた飯干さんの妻実穂子さん(66)は首を切られていた。いずれもナタで襲われたとみられる。
一方、美紀子さんと唯さんには目立った外傷がなく、首を絞められた可能性があるとみて死因の特定を急ぐ。
引用;毎日新聞
3つのパターンがあるようです。
・ナタで切られた大きな傷
・首を切られる致命傷な傷
・首を絞めて殺される
ここで、1つ不思議なことがあります。
飯干昌大さんが、言い争っている相手は妻の美紀子さんのはずです。
妻の美紀子さんは刃物での傷がほとんどありません。
一番、憎しみを持ち殺されているのは、母親の実穂子さんです。
首を切られているのですから、明白な殺意があります。
母親の説教をされ、屋外に逃げる母親を殺し、それを見られたから順に殺したのでしょうか?
これだけ多くを1人で殺すのも難しいように思えます。
松岡さんは仲裁に来たのと、人柄から考えて、共犯とは考えにくいです。
また、昌大さんが実の娘の唯ちゃんまで殺すのも考えにくいです。
多くの疑問が残ります。
整理すると
・言い争っていたはずの妻の美紀子さんの傷が比較的浅い
・6人も1人で殺すことが可能なのか
〇追記:12月2日14:30 昌大さんに被害妄想で精神的に不安定
昌大さんはバツイチで前の奥さんとの間に拓真さんがいる。
美紀子さんとの間に唯ちゃんが生まれ、溺愛していたようだ。
ただ、美紀子さんと急に夫婦喧嘩に発展し、キレだすことがあり、両親の保生さん夫婦がなだめていたようだ。
その様子を幼なじみの友人は次のように証言する。
「普段は何もないんですが、たまに急にブチ切れてしまう。私にも1度だけ電話があって『美紀子は許せん』『うちの両親は美紀子のかたをもつ』などと理由は言わずに、怒るんですね。けど、今年春くらいかな。会った時はそんな怒りなどはなく、唯さんが小学校にあがり、勉強を教えているんだと嬉しそうだった。それが、事件の3カ月ほど前に、偶然、出くわした時に、『美紀子に変な噂がある。隠れて昔の男とどっかで会っていると聞いた』『俺はいつも仕事が終われば、真っ直ぐ家に帰っているのに、美紀子は俺のほうに女がいると疑う。これだけ真面目に仕事しているのに、許せん』と険しい表情で話していた。そら、誤解だろうとなだめたら『そうだよな』と言い、別れました」ときおり、「妻が不倫していると大声で言い、被害妄想に?」
引用;AERA
昌大さんが何か精神的におかしくて、不倫は美紀子だとか大声で言い、被害妄想のようになっていたようだ。
どういう順番で、誰が殺したのか、不明な点が多く、本当に次男の昌大さんの犯行かどうか警察には徹底的に検証してもらいたいですね。
早期に真相を解明してもらいたいですね。
どう考えても、6人も1人で殺すとは異常すぎますね。
このような悲惨な事件がなくなることをいのるばかりです。