2月1日に電車の踏切で自殺した生徒は伊藤有紀さんと判明。
伊藤有紀さんの顔画像と通学していた高校を特定しました。
当時いじめにあっていたのですが、担任や加害生徒の調査もおこないました。
いじめの実態や学校の対応などもお伝えします。
2月1日に前橋市内の踏切で電車にはねられ、群馬県の県立高校2年の生徒が亡くなりました。
自殺のあった踏切がこちらです。
出典;JNN
自殺とみられています。父親によりますと、亡くなった有紀さんの筆箱から、「先生は私の言葉を信じてくれなかった」「ネットで悪口を言われた」などと書かれたメモが見つかりました。
「本当に悔しかったですよ。こんなにメモがあるんなら、少しでも話してくれても良かったじゃないかって」
父親はおよそ1年前、学校にいじめについて訴えましたが、学校の対応が不十分だったといいます。
出典;JNN
では、まず、亡くなった高校生の情報からお伝えします。
名前 | 伊藤有紀(いとう ゆき) |
年齢 | 17歳 |
住所 | 群馬県 |
身分 | 群馬県立高校2年 |
顔画像はニュースの映像から
出典;JNN
では、どこの学校で起ったのでしょうか?
ほとんどの報道では群馬県の県立高校という表現ですが、地元の上毛新聞には高校名が記載されています。
いじめがあった高校は群馬県立勢多農林高校です。
群馬県立勢多農林高(前橋市)2年の伊藤有紀さん(17)が2月、いじめがあったことをうかがわせるメモを….
引用;上毛新聞
みんなの高校情報のHPによると、偏差値は41~42です。
この学校は農林高校で、所在地は 群馬県前橋市日吉町2-25-1
学校HPによるとスーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの指定校です。
出典;勢多農林高校
一体、SPHとは何かというと
大学・研究機関・企業等との連携の強化等により、社会の変化や産業の動向等に対応した、高度な知識・技能を身に付け、社会の第一線で活躍できる専門的職業人の育成を図る「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」事業を平成26年度より実施しています。
引用;文部科学省
文部科学省の審査に通りを、上記目的のため、特別な予算が与えられた学校です。
他にも特別な予算のついた学校はあり、
勢多農林高校はそこに力を入れて、いじめを軽視していたかもしれませんね。
では、伊藤さんはいじめを受けていたことを誰に相談していたのでしょう。
担任の先生の名前は明らかになっていませんが、生徒はまず、担任の相談するはずです。
ただ、最後の「ネットの反応」には担任と思われる先生の名前があげられています。
ここでは、確認がとれていないので記載は控えさせてもらいます。
気になる方は最後のページまで読んでみてください。
冒頭に記載したように筆箱からメモがみつかっています。
先生は私の言葉を信じてくれなかった。ネットで悪口を言われてるのは本当なのに。証人が覚えてないから、私が助かるためにウソをついたように見えたの?ヒドイよ。
出典;FNN
学校で一番頼りにする大人は担任の先生ではないでしょうか?
このメモの先生が担任の先生とは限りませんが、相談した先生には間違いない訳で、その先生に信じてもらえなかったことも自殺に大きな影響を与えたのではないでしょうか?
父親も学校にいじめの対応を求めていたようです。
「先生にお願いしたんですよ。『うちの娘はいじめられてるみたいなんで、あまりいじめがひどくならないようにお願いします』と」(亡くなった生徒の父親)
引用;JNN
父親は学校の対応が不十分だったと言っています。
では、そのいじめの内容を詳しくみてみましょう。
〇「死ね」と言われた
生徒が亡くなる約1週間前に「同級生から『死ね』と言われた」と母親に相談していた
引用;上毛新聞
〇「ネットで悪口を言われた。」
〇「これからあなたをいじる。」といじめの予告の手紙。
〇学校行事の配役をめぐり、生徒が有紀さんに対し「ほかに似合う子がいるのに」と発言
このようないじめを受け、伊藤さんは
〇高校に入り、人が変わったように暗くなった。
有紀さんの父親は「家では場を明るくしてくれる元気な子だった。高校に入り、人が変わったように暗くなった」と述べ、高校側に徹底した調査を求めた。
引用;上毛新聞
〇「疲れた。こんな世界バイバイ」と絶望感を表すメモ
「もうつかれた 私はその言葉で傷ついて泣いてきたのに こんな世界もうバイバイ」など
引用;ANN
誰がいじめていたかは公開されていませんが、興味深いTwitterの書き込みを発見しました。
あくまでもモザイクの影に隠れていた名前で加害者でない可能性もあります。
今後も情報収集を努めて、新たな確かな情報が入り次第、追記していく予定です。
12日午後、高校の校長や関係者が調査の途中経過を報告するため、有紀さんの自宅を訪れた。
父親は不満の様子です。
有紀さんの父親「まだ調査は終わっていませんということで、これからも調査を続けると。
情けなくて、自分の子の親友がどれほど(いじめについて)話してくれないのか、残念でならないんですよ」
出典;NNN
というのは、いじめを訴えているのに、これまでの調査結果、いじめの有無に関する言及がないというのは何をしにいったのでしょうか?
校長先生の名前は福島実校長です。
出典;NNN
ちょっと誠意がないのではないでしょうか?
同じように誠意がないと感じた学校は他にもありましたね。
長崎高2自殺、いじめ認定に不服の高校は?手記とネットの声がやばい!
この誠意ない対応に対して、群馬県教育委員会は遺族の意向を受け、第三者委を設置する方針のようです。
〇追記:3月31日18:10 学校側がいじめがあったことを一部、認めました。
31日に学校は調査結果を伊藤さんの両親に説明し、「同級生からの伊藤さんへの言動の一部はいじめに該当する」「ネット上でのいじめは確認できなかった」としました。
引用;ANN
ただ、この対応に伊藤さんの父親は不満です。
父親:「まさに、はらわたが煮えくり返っています。あとは第三者委員会でどこまで真実をつかめるのか」
出典;ANN
最後まで誠意のない対応にあきれますね。
〇追記:3月31日18:40 教員の指導は問題なしと説明
一方、学校は「ネット上で悪口を言われていたという事実は確認できなかった」と主張し、教職員の指導についても「問題はなかった」と話しました。
「向こうの都合のいいことを認めて、あとは認めないみたいな。あとは第三者委員会で、どこまで真実がつかめるのか。それしかないですよね」(亡くなった有紀さんの父親)
引用;JNN
〇追記;3月31日23:00 対応のまずさは長崎の高2いじめ事件と同じか?
長崎高2自殺に不服は海星高校か?学校対応に両親、尾木ママ怒り爆発!
長崎海星高校も学校の対応がまずく、批判されていました。
非を認めないのは遺族にとってさらに苦しみを与えるのですが。
いじめた方は軽く考えていて、いじめられた方は本当にツライのがいじめる側にはわかっていませんよね。
また、学校も親身になり、対応していれば、自殺にまで追い込まれることはなかったかもしれません。
伊藤さんの遺族の方はとてもつらい、情けない思いではないでしょうか?
一刻も早く真相を明らかにし、今後このような悲惨な事件がないようになることを願うばかりです。