シリアで武装勢力に拘束されていたジャーナリストの安田純平さんが11月2日、日本記者クラブで記者会見を開きました。
その会見で解消された疑問点を4つお伝えします。
自己責任論に対する本人の考え、暗号オクホウチとは、ウマルなどを調査しました。
また、ネットの声も伝えますが、ここには茶番会見との声もあがっています。
安田さんは2015年、内戦下のシリアに入国後に行方不明となった。
武装組織に拘束されていたが、2018年10月に解放され、10月25日に帰国。
シリアで武装勢力に拘束され、3年4カ月ぶりに帰国したフリージャーナリストの安田純平さんが11月2日、日本記者クラブで記者会見を開いた。帰国後、本人が会見を開くのは初めて。
安田さんは会見の冒頭、一連の騒動について謝罪し、頭を下げた後、「私自身の行動によって、日本政府が当事者にされてしまったという点について、大変申し訳ないと思っています」と陳謝した。
引用;FNN
この会見を通じてたくさんのことが明らかになってきています。
そのいくつかを紹介します。
この話題はネットで著名人が様々な意見がでていました。
元大阪市長、弁護士の橋下徹さん
アルピニストの野口健さん
落語家の立川志らくさん
メジャーリーグのダルビッシュ有さん
高須クリニックの高須克弥さん
安田さん自身の考えは
「当事者の私が述べることは言いづらいが」と前置きした上で、「紛争地のような場所に行く以上は自己責任であると考えている」「自分の身に起きたことは、はっきり言って自業自得だと考えている」などと述べた。
引用;AERA
安田さんは、今後も紛争地に行くかどうかは「白紙」だと話しています。
今年7月に撮影された動画が話題になりました。
「私の名前はウマルです。韓国人です」と日本語で話していました。
当初、ネット等では在日韓国人ではという声があがっていました。
安田純平救出に世間が醒めてる理由はこれだ!Myuの訴えで世論は?
人質の動画を撮影している武装勢力から「日付、名前、国籍と、『助けてほしい』ということをすべて日本語で言うように」と指示されたようです。
英語の動画が、急に日本語を要求してきたので、安田さんは「安田純平」は危険と判断し、
「私はウマル」と言ったわけです。
なぜ、ウマルなのかの真相は
2日に日本記者クラブで開いた記者会見で、拘束中に公開された動画で名乗っていた「ウマル」という名前は「改宗したときに付けられたイスラム名だ」と説明した。拘束中にイスラム教徒に改宗したという。
ウマルはイスラム教に改宗したときの名前、日本人の「安田純平」が危険と察知しての使用のようです。
シリアの武装勢力は身代金を要求するために、2015年12月7日に安田さんに「日本に送るから個人情報を書け」と命令。
安田さんは、日本政府に身代金を求めるための「生存証明」と考えた。
シリアの武装勢力は身代金を日本政府から簡単に取れるとみていたようだが、日本側から返事が来なく、その後、次のような経過をたどることに。
12月31日には、「日本政府に圧力をかけさせるため」として、妻の連絡先を教えろと言われた。
電話とメールを教えた。
2016年1月、別の民家に移動したあと、もう一度個人情報を書かされた。
前回の連絡が、日本政府に届いていていないと思ったのだと思う。
家族に対するメッセージ「オクホウチ」はこの時に書いた。引用;FNN
オクホウチは“自分を放置するように”というメッセージ。
自分は、妻のことを「オク」と呼んでいて、妻には「自分に何かがあったら放置するように」と言っていたので、「オクホウチ」と書けば伝わると思った。
引用;FNN
今回の解放に3億円の身代金が払われたと言われています。
ここで、気になる点は3つ。
安田さんが身代金を払うように願ったのか?
日本政府は払ったのか?
なぜ、カタールが払うの?
安田さんの妻へメッセージの中に放置しろとあるのは、身代金を払うなという意味であることが読み取れます。
日本政府も今回の解放にあたり、菅義偉官房長官が23日深夜の会見で「身代金を払ったという事実はない」と発言。
では、なぜ、カタールが介入してきたのでしょうか?
複数メディアの報道によれば、在英民間団体「シリア人権監視団」のラミ・アブドルラフマン代表が23日、カタールが身代金100万~300万ドル(約1億1100万~3億3800万円)を支払ったと主張したのだという。
なぜカタールが日本人解放に金銭を出してまで動くのか。同代表は、「解放に尽力した姿勢を国際的にアピールすることだ」と指摘したことが報じられている。引用;J-CASTニュース
カタールのアピールのようですね。
さらに、日本政府に恩を売って、支援を期待しているのでしょうか?
そのことを裏付けるTwitterが
〇追記:2月17日22:00「政府に助けてもらうつもりなかった」と講演で語る
兵庫県弁護士九条の会などが主催し安田純平さん(44)の帰国報告会が、神戸市中央区の市勤労会館で行われた。約500人が参加しました。
拘束の経緯は、入念な準備をしたものの、真っ暗な山中に1人取り残され、予定外の案内役と行動を共にして拘束されたという。
うまく、罠にはめられたようですね。
そして、いくつかの事実を明らかにしました。
自らの活動について、日本政府が拘束組織と交渉しないことを前提にしていることを強調。「退避勧告を出した地域に入ったフリーランスのために政府が金を払うことは、絶対にあり得ない。だからこそフリーの側は自由にでき、紛争地で死ぬこともあると思って現地へ行っている」と述べた。
自身の生存を日本に伝えるため、拘束組織から個人情報などを書かされた際「6446」(無視しろ)など、解読されないように書いたことも明かした。「意思表示ができ、達成感があった。私が殺されても、政府に助けてもらうつもりはなかったことを残せた、と思った」と語った。
出典;神戸新聞
最後にネットの声をきいてみましょう。
この会見に否定的な人がかなり多いようです。
やはり、批判的な声が多いですね。
偏った会見との意見があり、残念な気持ちがします。
ただ、わからなかったことがはっきりしてきたことはよかったですね。
今後も報道の様子をみてレポートしていく予定です。