小島一朗容疑者の鑑定留置が始まりました。
世の中に絶望している様子が、両親、祖母の取材でも明らかになってきました。
小島容疑者の責任能力はどうなのかを調査しました。
また、両親の育て方に対してネットで批判の声が。
鑑定留置の概要
東海道新幹線で乗客の男女3人が殺傷された事件で、横浜地検小田原支部は13日、殺人未遂容疑で再逮捕された無職小島一朗容疑者(22)の精神鑑定を実施するため、裁判所に鑑定留置を請求し、認められたと明らかにした。
同支部によると、期間は同日から約4カ月。小島容疑者の当時の精神状態を調べ、刑事責任能力の有無や程度を確認した上で、起訴の可否を判断するとみられる。引用;西日本新聞
4カ月間、観察した上で、刑事責任能力の有無や程度を確認する重要な鑑定留置です。
一貫して「社会を恨んでいた」と供述する一方、動機については不可解な説明をしており、専門家の詳しい鑑定が必要になったようです。
小島容疑者のプロフィール、顔画像、生育歴、当時の行動などを振り返り整理してみましょう。
小島容疑者のプロフィール
名前:小島一朗
年齢:22歳
住所:愛知県岡崎市蓑川町
職業:無職
出身:愛知県一宮市出身
学歴:定時制高校を卒業
病気:自閉症と診断され、昨年2~3月には岡崎市内の病院に入院していた。
小島容疑者の顔画像
出典;ANN
小島容疑者の生育歴から自閉症であることがわかりました。
まず、犯行に至るまでの生育歴を紹介します。
更新情報
〇追記:11月20日11:30 責任能力問題なし
横浜地検小田原支部は19日、小島容疑者を殺人や殺人未遂などの罪で起訴した。7月から4カ月にわたった精神鑑定の結果、刑事責任能力に問題はないと判断した。
引用;朝日新聞デジタル
普通に裁判が行われ、裁かれるようです。
〇追記:11月29日
4カ月間の鑑定留置を経て刑事責任能力に問題なしとなった小島被告ですが、
小島一朗被告(23)は28日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)の裁判員裁判の初公判で「間違いありません。殺すつもりでやりました」と述べ、起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は「刑務所に入るために新幹線で無差別殺人をしようと計画した」と指摘し、事件までの経緯を説明した。
出典;中日新聞
生育歴
〇中学2年生まで愛知県一宮市で過ごす。
〇中3から一宮市の福祉施設に入所
小島容疑者は中学2年生までは同県一宮市で暮らしていたが、両親との折り合いが悪く、親元を離れて同市内の福祉施設に入所
引用;日本経済新聞
〇高校は定時制高校を卒業。
小島一朗容疑者(22)の伯父(57)によると、小島容疑者は愛知県一宮市出身で定時制高校を卒業するまで同市で育った。
引用;毎日新聞
〇職業訓練校を経て埼玉県、愛媛県内の会社に就職。
ただし、人間関係に悩み、退職。
〇2016年4月頃から岡崎市の伯父方で暮らす。
〇2017年2~3月 岡崎市内の病院に入院( 自閉症と診断されたため)
〇2017年4月以降 伯父方では2階の部屋に引きこもる
「自分は価値のない人間だ。自由に生きたい。それが許されないのなら死にたい」などと話していたという。
引用;毎日新聞
〇2018年1月 自転車に乗って自宅を出る
旅にでると言い残して出ていった。
過去にも何度か家出をして、岐阜県や長野県で保護されたこともあった。
〇2018年2,3月~6月8日 岡谷市内の入浴施設で生活
その施設が次の画像です。
出典;JNN
また、3月中旬まで上松町の山中で野宿もしていたようです。
出典;読売新聞
当日の流れは次の画像で確認ください
出典;JNN
〇事件当日 9時すぎ、岡谷駅から東京駅まで移動
〇事件当日 21時23分「のぞみ」265号の12号車に乗車。
新横浜駅と小田原駅の間で事件を起こす。
面会室に両親、数秒で拒絶
両親と祖母が留置先の小田原署を訪れました。
逮捕後すぐではなく、逮捕5日後の6月14日のことです。
小島容疑者も少しは気持ちの整理がついているのではという期待を裏切る形で、面会室のドアを開けた小島容疑者は3人の顔を見つめ、数秒で閉めたようです。
差し入れも翌日の面会も拒みました。
祖母は「やけくそになったのか。こんなことになって情けない」とこぼした。
引用;読売新聞
面会を拒む態度も、鑑定留置が必要と判断される材料になったのではないでしょうか?
また、小島容疑者は「昔から人を殺す願望があった」「刑務所に入りたかった」と繰り返しています。
さらに、殺害のきっかけを聞くと、「祖母から『縁を切る』と言われた」と話していて、詳しく聞き出そうとすると、「もういい」と拒むようです。
誰も信用していない、自分は1人だと孤立している様子がうかがえます。
刑事責任能力はどのように調査されるのでしょうか?
刑事責任能力は?
精神疾患を訴え、責任能力があるのかを弁護士側と検察側が争うことがありますね。
今回はどうなのでしょうか?
まず、刑法39条は
1項 心神喪失者の行為は、罰しない。
2項 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
これに照らしあわせると、
心神喪失=責任能力なし、心神耗弱=部分責任能力
です。
引用;The Page
心神喪失や心神耗弱に精神障害、知的障害があがっていますが、障害イコール喪失・耗弱ではないようです。
裁判では、酔っ払い運転で人をひき殺した場合、その瞬間は心神喪失であったとしても、大酒を飲んで運転したらどうなるか飲む前に予見できたはずだから当たらないという判決も出ています。
引用;The Page
検察が容疑者が39条にあたるかもしれないと考えたら精神鑑定を行います。
その結果が心神喪失であれば、あくまで参考ながら不起訴の可能性が高まります。
心神耗弱も罪によっては不起訴としたり、求刑を軽くしたりします。
起訴後にも裁判所の判断で行われる公判鑑定があります。
以上の結果を踏まえて裁判官が39条に該当するかを含めて判決を下します。
心神喪失と判断すれば無罪です。
引用;The Page
結論から言えば、現段階ではわからない。
裁判の行方を見守る必要があるということのようです。
ネットの反応
今回の件、親にも問題あるよな。
引用;Yahoo!ニュース
ご両親、なぜ我が子の縁を切ったの?
生んだからには責任があるでしょう。引用;Yahoo!ニュース
ある意味、父親に仕返し、したのかな。
引用;Yahoo!ニュース
「こんなことになって情けない」
親族からしたら「情けない」のかもしれないが
被害者からして見れば情けないで済む話じゃない。引用;Yahoo!ニュース
この家族は亡くなった男性や怪我した人たちに対して
思うことはないんだろうか
孫が情けないと言ってる場合じゃない、非常識な身内引用;Yahoo!ニュース
人の最も強い恐怖は「見捨てられる恐怖」だという一説もある。根源的な愛の渇望が捻じ曲がった結果だろう。親の責任は大きい。
引用;Yahoo!ニュース
これは刑事責任能力あるな。
引用;Yahoo!ニュース
一番いけないのはもちろん容疑者ですが、両親の無責任さにすごくイラつく
引用;Yahoo!ニュース
親に対する批判の声が多いですね。
育て方に問題がなかったとは言えませんね。
助けようとした梅田さんがなくなり、2人の女性がけがをしています。
さらに、新幹線に乗るのが恐くなった人も多いのではないでしょうか?
今は、観察の行方を見守るしかないようですね。