3年前の奄美市の中1生徒の自殺について、このことを調査していた第三者委員会は担任の誤認による不適切指導によると発表しました。
その内容を詳細に調査しました。
また、指導死とは何か
そして気になるどこの中学校なのかを調査、分析しました。
指導の内容
平成27年奄美市中1自殺の不適切指導の内容は?どこの中学?担任は誰?11月、鹿児島県奄美市の中学1年の13歳の男子生徒が、担任の教諭から「同級生に嫌がらせをした」として指導され、その日の夕方、担任が家庭訪問をした直後に自宅で自殺しました。
これについて調査を続けてきた市が設置した第三者委員会は、生徒が嫌がらせやいじめをした事実はなく、担任の指導や不適切な対応で生徒を追い詰めたことが原因だったとする報告書をまとめました。
報告書は、担任が「生徒の心を想像できず自分の思い込みで行動した」としたうえで、「いわれなきことで指導や家庭訪問を受けたことが自殺のきっかけになった」としています。
引用;NHK
では、この指導の詳細はどうなっていたのでしょうか?
指導の詳細と時系列整理
指導されて、自殺した生徒をA君とします。いじめられたとされる生徒をB君とします。
9月15日放課後 | 同級生の男子B君が泣き出す。 |
担任は「嫌なことがあったら話すように」と言い、B君は生徒10人の名前と行為を挙げた。その中に「消しゴムのかすを投げる」とA君の名前が挙がり、担任は生徒を指導。 | |
A君は、友人や家族に「同級生からやってきたのに、自分が怒られた」と不満を述べた 。 | |
10月5日 | A君は家族に、担任について「意味の分からないところで怒る。目を見るのが怖い」などと話す |
11月2日 | 同級生の男子B君が「友達に嫌がらせを受けるので行きたくない」と欠席。 |
11月4日 | B君が登校した際、担任は「他の生徒からされた嫌なことを書くように」と指示。 B君は5人の行為を挙げ、「別の生徒がA君に方言を教えて一緒に言ったりする」などと書く 。 |
4日放課後 | 担任は男子生徒らを呼び、自らの行為を書くように指示。 |
A君は方言を言ったことを認めた。 | |
担任はA君を含む男子生徒らにB君に謝罪をさせた。 | |
B君も「僕も方言の意味が分からなくて文句を言われていると思っていた」と謝った。 | |
A君は「意味分からんこと言ってごめんなさい。これからも仲良く遊びましょう」と言い、泣く。 | |
4日下校時 | A君は、友人に「意味が分からない」などと不満を言う。 |
この段階でA君は担任に不信感を抱いているようです。
4日5時40分頃 | A君帰宅 |
4日6時 | 担任は連絡なしに家庭訪問。両親不在で祖母しかいなかった。 担任はA君に「誰にでも失敗はあることなので、改善できればいい」などと言い、A君は泣いていた。 |
4日6時55分 | 帰宅した母親が首をつっているA君を発見 |
生徒のいじめをなくそうと担任は動いていたようですが、行き違いがあったようです。
さらに、A君がなくなったあとの学校の対応をみていると、どうも担任はかなりおかしな対応をしているのがわかってきました。
学校の対応と時系列整理
5日 | 市教委が臨時校長研修会で「いじめた側の子が責任を感じて自殺した」と説明 。 |
9~12日 | 市教委が教職員30人から聞き取り |
18~27日 | 中学の教員が、サッカー部員と同じ学級の生徒などから聞き取り |
30日 | 校長が市教委に「(自殺の)原因は特定できなかった」とする基本調査報告書を提出。担任による指導の具体的な内容には触れず |
16年1月8日 | 市教委が全校生徒にアンケート。 「A君がいじめてるとか見たことがない」などの回答。 教員について「いきなり切れてたたく」「暴力を振るう先生が何人もいる」などの回答も |
この調査から、担任の行動に疑問を感じますね。
第三者委の聞き取りでは、日常的に暴力や暴言などがあった担任の指導が複数の生徒の証言から浮かび上がった。
「ベルトをつかまれ、突き飛ばされた」「怒って教卓を倒した」「部活の練習でミスをした女子生徒にボールを当てた」「たばこの吸い殻の入ったコーヒー缶を顔付近めがけて投げられた」……。
男子生徒らへの指導の際にも担任は別の生徒をたたいていた。
引用;毎日新聞
16年5月19日 | 遺族が市に第三者委の設置を申し入れ |
8月16日 | 校長が遺族に「第三者委設立を(市に)お願いすることを再考できないか」などと発言 |
17年5月14日 | 第1回第三者委開催 |
18年12月9日 | 第三者委が市に報告書を提出 |
第三者委員会の報告によると、担任の誤解による指導が原因と。
自殺は指導死と認定。
出典;朝日新聞デジタル
指導死とは?
教師の指導をきっかけとした自殺を遺族らは「指導死」と定義しています。
約10年前には根絶を目指し「『指導死』親の会」が結成された。
同会の安達和美共同代表(57)=福岡県宗像市=は、奄美市の中1男子が命を絶ったことに「これまでに同じように苦しみながら亡くなっていった子供の命が生かされていないと感じ、悔しい」と語った。
引用;毎日新聞
では、この中学校はどこなのか調べてみました。
中学校はどこ?
奄美市のHPから中学校を探してみると全部で7校ありました。
名瀬中学校、金久中学校、朝日中学校、小宿中学校、住用中学校、赤木名中学校、笠利中学校です。
住用中学は1学年10人以下、笠利中学校は1学年10人前後の過疎の学校なので違います。
また、サッカー部のある学校のようですが、3年前に存在していても、現在あるとは限らないので、そこからの絞り込みは難しいようです。
名瀬中学校、金久中学校、朝日中学校、小宿中学校、赤木名中学校の5つのどれかでないでしょうか。
あとはSNSなどで調べてみますが、特定ができ次第追記していく予定です。
担任名は?
現在のところ、ニュース等で公開されていません。今後も公開されないのではないでしょうか?
特に、指導死と判断されたので、よほどのことがない限り、公開されないと思われます。
ただ、SNSなどで分かる場合もありますので、正確な情報が入った場合、追記していく予定です。
ネットの反応
誤認では誰も自殺しませんよ。教育委員会は全てを多忙な教師一人に押し付けて、生け贄を捧げる。これでは次の死人が出続けるでしょう。 奄美市で当時13歳だった男子が自殺 担任による「誤認」が原因 #ldnews https://t.co/pMPxGZPRNE
— ケイト・ミリー (@kate08milly) 2018年12月9日
死ぬという選択だけはしないで欲しいというダケだなあ…
奄美市で当時13歳だった男子が自殺 担任による「誤認」が原因 #ldnews https://t.co/6hpjUWx5hx
— 新藤プライ (@plyopulys) 2018年12月9日
私はよく濡れ衣着せられるんですけど
疑うまではいいとして、
なぜ決めつけるんですかね奄美市で当時13歳だった男子が自殺 担任による「誤認」が原因 #ldnews https://t.co/HbBtuzNrjB
— daisy (@blue_daisy622) 2018年12月9日
[朝日]「善意」で誤った指導、子どもの自殺招く 懸念が現実に https://t.co/2eCZxdzyXe 鹿児島県奄美市の男子中学生の自殺を調査した第三者委員会が強く訴えたのは、「生徒の立場に立った指導をしなかったことが問題の本質」ということだ。委員長の内沢達・元鹿児島大教授は「子どもへの向き合い方…
— ニュース速報(一般紙系) (@FastNewsJP_) 2018年12月9日
奄美中1自殺 父無念「担任が話聞いてくれれば」 生徒、作文で「生きることに感謝」 – 毎日新聞 https://t.co/V6SZDqPX8U
— g&g hiroyuki@奄美市 (@gghiroyuki2010) 2018年12月9日
3年越の原因解明。全国で今後の教訓としててほしい。
子ども達の生命のために。
奄美市で当時13歳だった男子が自殺 担任による「誤認」が原因 #ldnews https://t.co/NlVmLB6ztG
— fred och trygghet (@officerebornn) 2018年12月9日
非常に難しい問題ですね。
いじめをなくそうとした先生がいきすぎた指導で死に追いやる。
では、見て見ぬふりをしていいわけがない。
体罰があったことは残念で、そういったことから信頼をなくしていたことが残念ですね。
また、ネットの声にあるように、多忙な担任に責任を押し付けているようにも感じます。
死を選ばざるを得なかった生徒の無念と、ご遺族の無念は何とコメントしていいのか言葉がでません。
今回の件で、今後、このような指導死がないようにしてもらいたいです。
亡くなった生徒のご冥福をお祈り申し上げます。