新型コロナの第2波が猛威を振るっています。
高校のクラブ活動でクラスター発生。
クラスター現場の場所の特定などをお伝えします。
報道の概要
松江市は9日、新たに新型コロナウイルスの感染者を91人確認したと明らかにした。
このうち、8日に男子生徒の感染が確認された私立の立正大淞南高(同市)の生徒と教職員が計88人。
ほかの3人は、感染が既に確認された市内在住の70代男性の濃厚接触者で、男性は同校に出入りしていたという。
いずれも同校に関わるクラスター(感染者集団)の発生とみられる。
松江市によると、立正大淞南高の男子生徒はサッカー部員で、同校の寮に住んでいる。
感染が確認された88人のうち生徒は86人で、80人はサッカー部の寮に住み、6人は自宅からの通学。
多くが発熱している。ほかは40代と50代の教員で、サッカー部の関係者という。
出典;中国新聞デジタル
高校の寮がクラスターのようです。
まず、その寮の場所を特定しました。
クラスターの寮の場所を特定
今回、クラスターになったのはサッカー部の陽光寮です。
出典;NNN
場所は報道されていませんでした。
グーグルのストリートビューで調べたところ。
学校との位置関係は次の地図の通りです。
学校の北側にあり、徒歩15分
では、このクラスターになった高校について詳細をみてみましょう。
クラスターは立正大淞南高
名 称:立正大学淞南高校(りっせいだいがくしょうなんこうこう)
所在地:〒690-0033 島根県松江市大庭町1794−2
山の中にあります。
島根県の東側にある私立高校です。
何と言っても大きな特徴は寮生活の奨励です。
親元を離れての寮生活の中で、責任感と忍耐力のある人間への成長を育みます。
全国各地から異なる環境で育った生徒が集い、互いに尊重し合える共同生活をお くり、友情を更に深めます。生徒同士の交流が社会生活への第一歩となります。
のびのびとした寮生活を過ごせるのは、教職員の指導の下、生徒の自主性を重んじているからです。
閑静な環境の道のりを 15 分歩くとそこに緑に包まれた学園があります。
引用;立正大淞南
確かに、15歳で親元から離れ生活することで成長する部分も多くあり、これがこの学校のセールスポイントでしょう。
サッカー部をはじめ、全国から優秀な生徒を集め、やっていたようですが、今回、それが仇となり、クラスターをひきおこしたようです。
7棟4カ所で寮をもっています。
陽光寮 (サッカー専用寮)
翔球寮 (野球専用寮)
第一稲穂寮・第二稲穂寮 (一般寮)
恵光寮
サッカー部は名門で全国高校サッカー選手権大会出場 18回、第 89 回全国高校サッカー選手権大会 3 位。
卒業生にはセレッソ大阪の松田陸がいます。
元日本代表(浦和、神戸に在籍)の岡野雅行がいます。
現在J3のガイナーレ鳥取代表取締役GMです。
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感染の経緯をみてみましょう
感染の時系列整理
5日 症状を訴える生徒がでる
6日 計19人が一気に発症
8日 最初に体調を崩した生徒が38度の高熱に
9日 119人のPCR検査を実施し、3分の2の80人が陽性と判明
(30人が頭や喉の痛み、倦怠(けんたい)感、味覚障害などの症状)
学校の対応は?
島根県の丸山達治知事は「9日の19人の発症の際、疑わなかったのか?」と10日の会見で怒りを表しています。
自宅から通う6人の部員や部に関わる教員2人、仕事で寮に出入りしていた70代男性と同居人3人への波及も見られる。
出典;中国新聞デジタル
北村直樹校長が謝罪会見です。
出典;NNN
最初の段階で対応をしていれば、この寮に出入り禁止にしていれば、もう少し抑えられたはずです。
さらに驚くべきことは、寮での対策ですが、
・食事もできるだけ分散するよう指導した
・入浴も大人数にならないように呼び掛けた
とありますが、生徒の声をかけるだけだったのではないでしょうか?
特に食事は、サッカーでくたくたになり、お腹がすいている状態で、誰が待つのでしょう。
教員が割り振りし、時間を決めない限り、我さきにと食べにくるのが普通です。
子どもたちに責任はなく、学校の管理の問題ではないでしょうか?
サッカー部の寮生活は?
寮の食堂の様子はこんな感じです。
高校のHPに掲載されているストリートビューで必ずしもサッカー部の食堂ではないですが、こんな感じなのでかなり密になっているのが判断できます。
「入浴も可能な限り大人数にならないよう呼び掛けた」としありますが、お風呂もこんな感じです。
部屋のこんな様子です。
2人部屋のようですが、常にマスクはしているのでしょうか?
サッカー部の遠征先は
サッカー部の遠征は、
・7月23~25日に大阪府(宿泊)
・8月3、4日に鳥取県(日帰り)
・8月4~7日に香川県(日帰り)
移動手段:1チーム20~25人がマイクロバス。
大阪、鳥取、香川の練習試合の対戦校も注意が必要ですね。
隣の鳥取県では練習試合の相手44人は陰性確認のようです。
ネットの反応
・感染した事に謝罪する必要はないが、なぜ特別警戒地域の大阪にまで遠征したかという事の方が問題だと思うが。
・こちらのサッカー部には、近隣の中学生が練習に通っていたと聞きます。
その中学生達は大丈夫なのでしょうか?
もしも感染していたら、中学校もクラスターに…。
高齢者が多く住まれている地域。
これ以上、感染が広がっていないことを祈る。
・遠征なんて、生半可な予防で行ったら、全国に集団で伝染させたり伝染されたりする危険性がある。
コンサートや祭りなどが中止になるなか、特に選手同士が密着するスポーツは、きちんと予防ができないなら止めたほうがいい。
引用;yahoo!ジャパン
学校の活動は非常にリスクが伴いますね。
もうしばらく、密になるような集団での移動などは控えるべきではないでしょうか?
マイクロバスで20人~25人、大阪に行くって常識はどうなっているのと感じました。
生徒の活動を思ってのことだと思いますが、リスクは大きいでしょう。
2学期から修学旅行に行く学校もあると聞きますが、大丈夫なのでしょうか?
この騒ぎと同じことが起こらないようにしてもらいたいです。